夢傑作選3 「マネキン」俺は美容師見習いだ。今日も立派な美容師になるために修行している。俺は美容室で毎日働いていた。 しかし・・日が経つにつれ体が動かなくなっている事に気付いた。 なぜだ・・? 俺はふと、自分の右腕を見た。 なんと・・右腕だけマネキンになっているではないか。 日が経つにつれ、俺の体はどんどんマネキン化していった。 そして、なぜかぱ行しかしゃべれなくなった。 「ぱぴぽぷぺぽぴぱぷ~!」 俺の体は、ついに全部マネキンになってしまった。 体は当然動かない。 俺は従業員に別の部屋に連れて行かれた。 その部屋にはマネキンにされた同僚がたくさんいた。 ・・罠だったのだ。 この美容室は、マネキンにするために俺らを雇ったのだ。 その部屋には俺の母さんがいた。 やはりマネキンにされていた。 俺はもうパ行しかしゃべれない。 「ぱぱぱぷ!」 母さんはマネキンだがなぜか普通にしゃべれるみたいだ。 母さんはやさしくこう言った。 「昌樹、おなかすいてないかい・・?」 その時俺は一瞬だけ人間に戻った。 「母さーーーーーーん!」 俺は泣き叫んだ。 しかし無情にもまた俺はマネキンに戻ってしまった。 母さん、俺が助けてやるからな。 こいつら、絶対許さねえ・・。 完 ジャンル別一覧
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